(ブルームバーグ): ボーイングは2019年1−3月(第1四半期)以来初めて現金を創出した。787ドリームライナーの損失が積み上がる一方で、737MAXの納入増加が財務改善に寄与した。

  ボーイングが26日発表した決算資料によると、昨年10−12月(第4四半期)のフリーキャッシュフローは4億9400万ドル(約564億円)のプラス。市場予想は約10億ドルのマイナスだった。

  同社は737MAXの生産ペースを月間26機と、昨年10月の19機から引き上げた。デービッド・カルフーン最高経営責任者(CEO)が従業員向け文書で明らかにした。737MAXの運航停止、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)、相次いだ機体の不具合で同社は3年間に310億ドルを超える現金を燃焼したが、業務が改善に向かっている兆しを示した。

  それでも完全回復にはほど遠い。787ドリームライナーに絡む顧客への支払いや生産面などの総費用は55億ドルに上ると同社は報告。空中給油・輸送機KCー46とグローバル・サービス部門について減損損失を計上した。

 

  787ドリームライナーでは、引き渡しの遅れで顧客が被った損失を支払う費用がかさみ、利益を生めていない。ボーイングは同型機の納入を昨年6月以降停止し、この約100機について構造的な不具合に対処している。

  第4四半期の1株当たり損失は7.69ドル。787の関連費用が響いた。ブルームバーグがまとめた市場予想の平均は1株損失が0.04ドルだった。売上高は147億9000万ドルで、市場予想の167億ドルを下回った。

Boeing Cash Gain Dulls Pain From $5.5 Billion Dreamliner Costs(抜粋)

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