(ブルームバーグ): 2013年にロシアのサンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムでの出来事だ。国際政治と石油問題の世界的権威ダニエル・ヤーギン氏は、ロシアのプーチン大統領への聴衆からの最初の質問を自分ができないかリクエストした。

  S&Pグローバルの副会長を務めるヤーギン氏は、ポッドキャスト「ホワット・ゴーズ・アップ」で、「私は質問を開始し、『シェール』という言葉に言及した。すると彼(プーチン大統領)は私に怒声を浴びせ始め、シェールは未開だと述べた」と当時を振り返った。

  ヤーギン氏は、米国でのシェール・オイルやシェール・ガス革命が人々が意識するよりはるかに大きな影響を地政学にもたらしたと指摘。米国産天然ガスが欧州でロシア産と競合する見通しが特にそうだが、さまざまな点でプーチン大統領を脅かす要因になったと分析した。

  ヤーギン氏によれば、原油の60%を輸入していた時期には持てなかった柔軟性をシェール革命が米国に与え、世界における米国の立場を強化するという意味でもシェールはプーチン氏にとって脅威だったという。

 

 

How an Energy Expert Triggered Vladimir Putin With One Word(抜粋)

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