(ブルームバーグ): 中国・北京市の新型コロナウイルス新規感染が25日に45人となり、拡大局面が1カ月余り続いている。北京や上海市で講じられているコロナ対策の制限措置によって中国経済への打撃が大きくなっている。

  北京市の25日の新規感染者は前日(47人)並みだった。なお少ないとはいえ、この1カ月余り、1日当たり数十人規模で感染者を出しており、大規模検査や一部地区での在宅勤務命令などの措置では感染の抑え込みに十分ではないことを示唆している。

  北京で感染が続いていることから、コロナを徹底的に抑える「ゼロコロナ」の実現に向けた課題が浮き彫りとなっている。上海の感染ペースが鈍化する中で、当局の焦点は急速に北京へと移っている。李克強首相は25日、中国経済は最初のコロナ禍に見舞われた2020年に比べて幾つかの点で見劣りすると指摘。急上昇する失業率を下げる取り組みを求めた。

  北京市の教育委員会は25日、対面授業の停止を継続すると発表。小中学校の生徒は自宅から学習を続けると教育委の報道官が明らかにした。大学生の帰省は認める。

  また、北京市衛生健康委員会の于鲁明主任が解任されたと北京日報が報道。これより前、市当局は2件のクラスター(感染者集団)の発生に絡み、12人の当局者を処分していた。于氏は法規律違反の疑いで調査を受けていた。

  一方、上海市の25日のコロナ新規感染者は338人と、前日の387人から減少。隔離外では感染者が見つからなかった。中国ではコロナ感染を断つため、全てのコロナ感染者と濃厚接触者が隔離される。

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