(ブルームバーグ): ジョンソン英首相は、ロシアとの戦闘を続けるウクライナに対し、多連装ロケットシステム(MLRS)などより攻撃力の高い武器供給も含め、軍事面での追加支援を強く呼び掛けた。

  ウクライナでの戦争は4カ月目に突入し、同国のゼレンスキー大統領は領土を割譲することになるとしてもロシアとの和平合意成立に注力すべきだとの声もある。こうした考えをジョンソン氏は退け、ウクライナに対する武器支援の追加を支持すると表明した。

  ブルームバーグの取材に応じたジョンソン首相は、ロシアのプーチン大統領と交渉する見通しについて問われ、「脚をかみちぎっている最中のワニには対応できない」と返答。「この男は全く信用できない」と続けた。

 

  ウクライナは、より遠距離の標的を攻撃できるMLRSの供給を求めているが、これに応じれば、北大西洋条約機構(NATO)がロシアと直接対決する事態に近づく恐れもあるとして慎重な意見も上がっている。

  ジョンソン首相はMLRSについて、「極めて残酷なロシアの砲撃からの防衛を可能にするだろうし、世界はその方向へ進む必要がある」との考えを示し、ウクライナ東部ドンバス地方で破壊を続けるロシア軍は、「ペースは遅いが、残念ながら確実に進軍している」と述べた。

(第2段落以降に詳細を加えます)

©2022 Bloomberg L.P.