(ブルームバーグ): 新型コロナウイルス感染を徹底的に抑え込む中国の「ゼロコロナ」政策が再び試練を迎えている。上海市のコロナ感染が増加に転じ、再度のロックダウン(都市封鎖)懸念が広がる一方、感染力が強いとされるオミクロン株の派生型「BA.5」が陝西省西安市で初めて検出された。

  上海の5日のコロナ新規感染は24人と、3週間ぶりの高水準を記録。保健当局はこれとは別に、隔離施設外で2人の新規感染が見つかったと6日発表した。わずかな数ではあるものの、隔離外や複数の地区にまたがって感染者が発見されており、コロナ感染が既に広範囲に広がっている恐れがあるとの懸念が強まっている。

  このため、上海市当局は大規模検査を強化している。市内16の行政区のうち、9区全域と別の3区の一部で2回のPCR検査が3日間で実施される。

  一方、BA.5感染が見つかり、5日のコロナ新規感染が11人に上った西安市は、1週間にわたる娯楽施設の休業や店内飲食の停止を命じる一方、学校の夏休みも前倒しで始める。

習主席、ゼロコロナ政策は中国にとって最も経済的かつ効果的

  北京市の5日のコロナ新規感染は6人。天津市でも感染者が報告された。中国本土のコロナ新規感染は5日に353人に上った。

  一方、マカオ政府は5日遅く、コロナのクラスター(感染者集団)が見つかったSJMホールディングス(澳門博彩控股)のホテル・カジノ施設「グランド・リスボア」を同日から封鎖すると発表した。今月11日の再開を見込んでいる。

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