(ブルームバーグ): 米モルガン・スタンレーとゴールドマン・サックス・グループのストラテジストによれば、ここ最近の株高にもかかわらず企業の利益見通しは暗い。

  モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏、ゴールドマンのデービッド・コスティン氏はそれぞれ別のリポートで、コスト上昇の圧力が強く、企業の利益率は来年縮小すると見込む。米国株に対して弱気なウィルソン氏は「今回の上昇局面で最高の場面は終わった」と指摘した。  

  4−6月(第2四半期)の決算内容が予想ほどは悪くなかったため、インフレ圧力にもかかわらず企業は営業利益を確保できるとの見方から、米国株は7月に大幅上昇した。低調な経済指標を受け、米金融政策に関してハト派的な見方が強まったこともセンチメント改善につながった。

  しかしウィルソン、コスティン両氏はそれほど前向きではない。ウィルソン氏は8日付のリポートで、「エンドユーザーの価格は依然として急上昇しており、生産者物価は2桁台のペースで上昇している」と指摘。2023年にかけて利益率が拡大するとのアナリスト予想は「根強いコスト圧力と減退する需要を考えると非現実的だ」と述べた。

  コスティン氏は売上高が引き続き拡大したとしても、投入コストの上昇が利益率を押し下げるとの見方を示した。同氏の予想によれば、来年の純利益率は25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、素材、エネルギー、ヘルスケアを中心に全セクターで利益率が落ち込むとみられている。

 

(抜粋)

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