(ブルームバーグ): 19日の上海外国為替市場で、中国人民元がドルに対してほぼ2年ぶりの安値を付けた。中国と米国の金融政策かい離で、中国から資金流出が続いている。

  オンショア人民元、オフショア人民元とも2020年9月以来の安値。人民元の下洛は、中国人民銀行(中央銀行)が今週実施した予想外の利下げをきっかけに始まった。直近のドル高や、人民銀が人民元の中心レートを20年9月以来の元安水準に設定したこともあり、人民元の売りが加速した。

中国、人民元の中心レートを6.8元台に設定−20年9月以来の元安水準

  オンショア人民元は一時0.4%安の1ドル=6.8168元に下落。オフショア人民元は0.6%安の6.8428元まで下げる場面があった。

  RBCキャピタル・マーケッツのアジア為替戦略責任者、アルビン・タン氏は顧客向けのリポートで、「中国の景気が弱い中で、人民元の下値余地は大きい」と指摘。人民銀行が一段の元安に反対する公算は小さいとして、オンショア人民元は2023年1−3月に1ドル=7元に達するとの見方を示した。

  スタンダード・チャータード銀行やみずほ銀行のアナリストも、人民銀行のハト派的な政策と米金融当局の利上げがますます対照的になっているとし、人民元は弱含むと予想する。

 

Yuan Slumps to Near-Two-Year Low as Rate Differential Widens(抜粋)

(第3段落以降に情報を加えて更新します)

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