JR西日本は、4日、島根県奥出雲町役場を訪ね、利用者の減少に苦しむJR木次線の一部区間について協議を申し入れました。

JRが検討が必要とする区間の沿線自治体への申し入れは、この奥出雲町で終わり、今後は自治体側の対応に焦点が移ります。

4日午前、奥出雲町仁多庁舎を訪ねたのはJR西日本山陰支社の金岡裕之支社長で、奥出雲町の仲佐英哲副町長らに木次線について今後の協議を申し入れました。

JR木次線をめぐっては、佐伯祥一前支社長が5月の記者会見で「今後の進め方を含めてご相談をさせて頂きたい」と述べ、6月6日に島根県、6月7日に広島県を訪問しました。

さらに後任の金岡支社長が7月2日の広島県庄原市に次いで、4日、奥出雲町を訪問したことで、関係する4つの自治体への申し入れが全て終わったことになります。

協議は非公開で行われましたが、出雲横田駅から備後落合駅間の利用状況の厳しさについて、JRは、地域の道路建設が進んだことなどを挙げ、説明したということです。

JR西日本山陰支社・金岡裕之支社長
「鉄道を取り巻く環境というのは非常に厳しくなって来ているということ。それを説明する意味で。30年前の地図と、今の地図は違うようになってますよね?ということを再確認を頂いたと。より利便性の高い道路が出来ているということは事実としてあるということを再認識頂いた。」

奥出雲町・仲佐英哲副町長
「廃止を前提としたご相談ということであればお受けすることは出来ないと思ってますし、引き続き関係機関と相談をさせて頂きながら検討して行くことになろうかと。」

双方によると、特に具体的なやり取りはされなかったということで、今後、関係自治体の間でどのような場で扱うかも含めて協議し、さらにJRがそこにどのように関与するかなど検討が進むことになると見られます。