「ヒカキンがアリババで中国製品を宣伝する日」 1日4.2兆円「独身の日」現地で見えた未来

「これはもう数字の暴力だ……」 思わずこんな言葉が私の口から漏れてきた。

 世界最大のネットショッピングセールをご存知だろうか。それが中国の「双十一」(ダブルイレブン=11月11日)だ。日本では「独身の日」と聞くとピンと来る人も多いだろう。

 中国EC(電子商取引)最大手のアリババグループが仕掛ける“ショッピングフェスティバル”である。上海市で開催された前夜祭は中国全土に中継されたが、中国の芸能人だけではなく、ポップ界のスター、テイラー・スウィフトまで登場するなど、大変な盛り上がりを見せている。まさに祭り、なのだ。


取引総額は24時間で2684億人民元(約4兆1800億円)に達した。 ©アリババグループ

1日の取引額は4.2兆円、前年比8500億円増

 筆者はこの盛り上がりを取材するため、浙江省杭州市のアリババグループ本社を訪問した。11月11日0時からの24時間の祭りを体験した上での最大の感想が、冒頭の「数字の暴力」である。私の気分を味わってもらうため、皆さんにも今年の「数字の暴力」をシェアしたい。

・セール参加者は5億人。前年から1億人の増加。

・取引額は2684億元(約4兆1800億円)。前年から549億元(約8500億円)の増加。

・商品を配送する宅配便は12億9200万件に。前年比で2億5000万件の増加。

・世界78の国と地域から2万2000ものブランドが参加。

・セールにあわせて100万種類もの新商品が登場。

・売り上げ1億元(15億円)を超えたブランドは299に。

・中国外のユーザーも祭りに参加。100機を超える“チャーター便”がセール品を海外に輸送。

……といった具合に、いちいちすごい数字が突きつけられる。筆者は2回目のダブルイレブン取材だったが、シャワーのように浴びせられる数字の数々にはもう呆然とするしかない。ともかく圧倒的な物量なのだ。


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