戸田恵梨香や大島優子は、20歳のときから早く30歳になりたいと思っていたという。女性たちのあいだでも、年齢を重ねることがポジティブに捉えられる傾向が目立ちつつあるのは、一つの時代の変化の表れだろう。

濱田岳の「サポーター宣言」

 大島の夫である林遣都は2歳下で、窪田正孝の妻の水川あさみは5歳上と、この世代の俳優の夫婦には、妻のほうが夫より年上という組み合わせも目立つ。濱田岳にいたっては、結婚が発表された際、相手の小泉深雪と9歳という年齢差に加え、20センチ近い身長差も話題を呼んだ。本人たちは出会ったばかりの頃、初めてお互いの年齢を知ったときこそ驚いたものの、その後はとくに気にすることもなく交際を続け、結婚にいたったという。

 濱田は結婚2年目の2012年(当時すでに1児を儲けていた)、小泉とそろって応えた女性誌のインタビューで、40代になってもランウェイを歩き続けたいと話す妻に対し、《モデルという仕事を、僕は、スポーツ選手と同じだと思っているんです。(中略)彼女は、外で勝負してくるわけだから、オフの面で、僕がどうケアできるかを考えます。スポーツ選手の世界は、寿命が短いのが当たり前。だけど、ケア次第で、いくらものばすことはできると思うんです》と、“サポーター宣言”してみせた(※7)。

 1988年度生まれの俳優たちは、多様な夫婦像を提示するという意味でも、時代を先取りしているようである。

※1 『婦人公論』2019年7月9日号
※2 『女性自身』2018年10月30日号
※3 『テレビブロス』2019年3月号
※4 「ORICON NEWS」2020年8月7日配信
※5  MBS『情熱大陸』著『“情熱大陸”800回記念 ぼくらは、1988年生まれ』(双葉社、2014年)
※6 『AERA』2020年10月12日号
※7 『グラツィア』2012年7月号

(近藤 正高)