高額の医療費に備えて入ったはずのペット保険。しかし、「契約更新を断られた」「いざ病気になったら適用外といわれた」などのトラブルの声も聞く。飼い主はどのようなことに気をつけたらよいのだろうか。ペットに関する事件や動物虐待事件を手がけ、動物の法律に詳しい細川敦史弁護士に聞いた。

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 コロナ禍で癒しを求める人が増え、ペット需要が高まっている。(社)ペットフード協会の調査によると、新型コロナウイルスの感染拡大で巣ごもり需要が増えた2020年は、新たに飼育されたペットの頭数が増加。飼育理由も、犬・猫ともに「生活に癒し・安らぎが欲しかったから」というのがトップとなっている。

 病気や怪我などの心配をする飼い主が、ペット保険に加入する割合も年々増えている。ペット保険契約件数はここ数年、毎年10%以上も増加していて、2021年には18年の1.4倍になるという予測もある。


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 しかし加入が増える一方で、ペット保険に関するトラブルも多く聞かれるようになっている。実際に、SNSでも「病気の診断を受けたとたんに、契約の更新を拒否された」「治療途中にもかかわらず継続できないと言われた」といった、ペット保険への不満投稿をよく見る。

 しかしこうしたトラブルに関し、「保険会社が一方的に悪いとは言い切れない」と、動物の法律に詳しい細川敦史弁護士はいう。

「人間も動物も、年齢があがるほど病気にかかりやすくなりますので、年々保険料が高くなるのは仕方のないことだと思います。加えて犬や猫の平均寿命は15年くらいといわれています。人間に比べかなり短いので、『去年(保険に)入れたから、今年も同じ契約で入れる』という契約が成り立ちにくいのです」