2021年7月23日におこなわれた東京五輪開会式。しかし、開閉会式の演出を統括していた佐々木宏氏は、女性タレントの容姿を侮辱する企画を提案したことで3月に責任者を辞任し、音楽制作チームのメンバーだった小山田圭吾氏も4日前に辞任、さらには開閉会式のショーディレクターを務めていた小林賢太郎氏が前日に解任と、トラブルが続いた。

 当初、五輪開会式の執行責任者だったのは振付演出家のMIKIKO氏だ。MIKIKO氏のチームが作成した開会式案はIOCにも絶賛されている。しかし、2020年5月、彼女は突然役職を下ろされる。MIKIKO氏が“排除”された経緯と電通側の対応を報じた記事を再公開する。(初出:2021年3月24日、肩書き、年齢等は当時のまま)

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 東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出を統括していたCMクリエイターの佐々木宏氏(66)が、女性タレントの容姿を侮辱する企画を提案したことで責任者を辞任するなど、混迷を極めている五輪開会式。佐々木氏を統括責任者とするため”排除”された演出振付家のMIKIKO氏(43)が、演出チームを辞任する3週間前に、開会式を取り仕切る電通側に、現場スタッフなどへの誠実な対応を求めるメールを関係者に送信していたことが「週刊文春」の取材でわかった。メールでは、自身が排除された経緯が丁寧に綴られている。


辞任した佐々木宏氏 ©共同通信社

 

 MIKIKO氏が演出を指揮する「執行責任者」に就任したのは、2019年6月3日のこと。就任の事実は公にはされなかったものの、IOCへのプレゼンでは高い評価を受けるなど本番に向けて準備を進めていた。

 ところが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京五輪の1年延期が決定。大会運営の簡素化を理由に権限を佐々木氏に集中させたいとの電通側の意向もあって、昨年5月、突如としてMIKIKO氏は責任者を降ろされた。

「以降、電通側からMIKIKO氏への連絡が途絶えました」(組織委関係者)

 昨年10月16日、思い悩んだMIKIKO氏は電通幹部や関連会社の担当者ら10名に、責任者交代などの経緯や自身の想いを綴ったメールを送信した。