〈 《奈良4歳女児暴行死》「目をそがれた…」口癖は“父親になりたい”27歳容疑者が親友に語っていた“悩み” 〉から続く

「あいつが子供を暴行して死なせたなんて、今も信じられません」

 奈良県橿原(かしはら)市にあるのどかな住宅街。田んぼに囲まれた静かな一帯で、ひとつの小さな命が失われた。傷害致死容疑で今月6日に逮捕された山下翔也容疑者(27)の友人は、青ざめた顔でそう語るのだった。


中学時代の山下翔也容疑者

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車とテレビゲームが趣味 性格はノリの良いやつだった

「山下容疑者は、6月18日に当時4歳だった田川星華(せいか)ちゃんの腹部を圧迫、翌19日に死に追いやったとして逮捕されました。容疑者は星華ちゃんの母親Aさんと交際関係にありました。星華ちゃんはひどい暴行を受けたようで、十二指腸には穴が空いていた」(社会部記者)

 大阪府門真市出身の山下は、隣市の私立高校を卒業後、ピザチェーン店でデリバリーのアルバイトをしていた。

「親族が営む建設会社で働き始めたのが約3年前。祖父の体調が良くなく、『俺が家業を継いで支える』と意気込んでいた」(山下の友人)

 車とテレビゲームが趣味で、酒とギャンブルには手を出さない。性格は「いちびり(お調子者)でノリの良いやつ」(中学校の同級生)だったという。

子どもの父親が逮捕されたのを機に、橿原に移住

 そんな山下とAさん母子の接点はスマホだった。

「Aさんと山下は今年1月にTikTokを通じて知り合った。山下は子供好きだから、Aさんがシングルマザーでも気にしてなかった」(前出・友人)

 元々、Aさんは三重県四日市市で結婚生活を送っていたが、2019年12月、星華ちゃんの父親に当たる夫が窃盗容疑で逮捕。この事件をきっかけに友人を頼り橿原に移ってきた。

「大阪市内の水商売で生計をたてていたが、トラブルで長続きしないこともあった」(Aさんの友人)