大学ラグビー“絶対王者”帝京大 10連覇を逃したいくつかの要素

 大学ラグビーで「事件」が起きた。全国大学選手権で無敵の9連覇を続け「絶対王者」と呼ばれた帝京大が、1月2日に行われた準決勝で関西リーグ王者の天理大に敗れ、連覇にピリオドが打たれたのだ。


敗戦後、岩出監督は観客席に丁寧に挨拶 ©共同通信社

 大学選手権の連覇記録はそれまで、1982〜84年度の同志社大の3連覇(故・平尾誠二さんの学生時代!)が最長だった。毎年戦力が入れ替わる学生スポーツにあって、常勝軍団を作るのは至難の業。だが帝京大は、それをはるかに上回る9連覇を達成した。

 帝京大の功績は、それまで学生スポーツで支配的だった上下関係、根性論を廃して勝利したことだろう。体力的に未成熟な1年生にグラウンド整備など雑用をさせる悪癖を撤廃。食のサポート、最新理論に基づいたトレーニング、さらに定期的な血液検査も実施。疲労状態を検証し、休養を与えるなどして選手のコンディションをバックアップ。筋肉、体重、走力も含めたベースの部分で、帝京大は戦う前から相手を圧倒していた。

 部のマネジメントも選手自身が担い、掃除や食事当番も最上級生が行うなど自主的な変革を重ねてきた。学生コーチ、学生トレーナー、分析スタッフなど、試合に出ないメンバーがチームを支える体制も年を追って進化してきた。

 だがそんな絶対王者にも敗れる日は来た。


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