東京五輪パラリンピックのマスコット、小学生の投票に期待したいワケ


イラスト 中村紋子

 東京五輪・パラリンピックのマスコットを決める小学生の投票がいよいよ佳境に。マスコットを全国の小学生が選ぶ試みは、オリンピック史上初。「子供を尊重しない」日本の大人社会に不満がくすぶりがちのボクだけど、これは久々のクリーンヒット! 世界も大注目なの。

 公募の最終候補三案から、全国の小学生の投票によってマスコットが決まる。昨年末の時点で参加希望の小学校は一万校を突破。全国約二万一千校の半数とは、日本中が盛り上がってる証拠よね。

 ボクが優れていると思うのは、小学生が個人で投票するのではなく、クラスで一票、という方式ね。テレビで、ある学級がどの案にするか決めている風景を見た。子供たちも先生も、和気あいあいでいい表情してる。クラス投票での「ア」案、「イ」案、「ウ」案の票はほぼ同数。それぞれの支持者が「なぜこの案がいいと思うか」を発表すると、違う案を支持してた子たちも「なるほど」という表情に変わる。自分が嫌かなと思った特徴が、別の角度からみれば魅力にもなるのだって気づけたのね。また、「隣のクラスはどうかな?」「他の学校では?」って視野が広がる教育効果も期待できる。

 ちなみにボクは、丸みがあって和むから「ウ」案推し。でも、三案どれが選ばれても文句ないくらい可愛い♥ タレントの中川翔子さんはじめ、マスコット審査会メンバーの約半数が女性。フリースクールや外国人学校も組織委員会が認めれば応募資格あり、という柔軟な規定も、「多文化共生時代」に即している。子供の意見を取り入れる「子供参加」のいいモデルが示せた取り組みに拍手! 他の分野にもぜひ、広げたいわね。

 投票の〆切は二月二十二日。さらに多くの学校・クラスでチャレンジしてほしい。みんなで東京五輪・パラリンピック、盛り上げていきましょ♥

(尾木 直樹)

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