2023年8月、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。第2位はこちら!(初公開日 2023年8月31日)。

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「家族としっかり向き合い、成長していければなと思っているところであります」

 5月6日、視察でカタールを訪れた柔道家の井上康生(45)は、自らの不祥事をこう弁明した。

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“黒帯バスローブ不倫”で諸先輩へのお詫び行脚

 2000年シドニー五輪で金メダルに輝いた井上が、現役を退いたのは08年。その後は指導者に転身し、男子代表監督として挑んだ21年の東京五輪では、史上最多5個の金メダルを日本にもたらした。代表監督を退任した現在は、全日本柔道連盟で強化委員会副委員長という要職にある。

「選手としてはもちろん、指導者としても大きな実績を残した。海外のJUDO選手たちにも井上の名前は轟いている。まさに柔道界の“顔”です」(柔道ライター)


“反則負け”寸前の井上康生

 私生活では08年にタレントの東原亜希(40)と結婚。おしどり夫婦として知られ、双子を含む子供4人をもうけた。「イクメン オブ ザ イヤー」を受賞するなど、スポーツ界を代表する子煩悩パパでもある。

 そんな公私ともに絶好調だった井上の足を払ったのは、 小誌が今年の5月4日・11日号に掲載した“黒帯バスローブ不倫” 。美貌のフィットネストレーナーと、ホテルで禁断の一夜を過ごしたことを報じた。

「報告を受けた全柔連の山下泰裕会長(当時)からは、『誤解を招くような行動は慎みなさい』と注意があった」(スポーツ紙記者)

 井上は諸先輩へのお詫び行脚に追われたという。

「『申し訳なかった』と、頭を下げて回っていました。将来の全柔連会長、スポーツ庁長官だって狙える人間なのに残念です。東京五輪で好成績を収めて気が抜けたのか。あの報道は、我々にとっても痛手だったね」(柔道関係者)

 柔道界の厳しい“指導”を受ける一方で、妻の東原は井上を自身のSNSから場外に投げ飛ばす、巴投げを決めていたという。