気がつけば、連日連夜オリンピックである。いつものオリンピックならだいたい時差があるので夜中に原稿を書きながら見入ってしまい、大変なことになるのが常だった。が、今回は東京。時差がないのでなんとなく違和感がある。

 それはさておき、オリンピックの花形競技といえば何だろうか。日本選手がメダルラッシュの柔道もいいけれど、やはり陸上競技だろう。陸上にもいろいろある。その中でも、オリンピックの大トリを飾るマラソンが、いかにも花形らしい競技だと思う。そして今回の東京オリンピック。そのマラソン競技は開催都市の東京ではなく、東京が暑すぎるからという今さら過ぎる話をへて、北の大地・北海道は札幌で行われるのである。

 そんなこんなで、今回のテーマは札幌駅。マラソンコースは札幌の中心・大通公園を中心に市街地をぐるぐると回る。その途中では、札幌駅の近くも通る。巷間、経営難が伝わるJR北海道にあって、札幌駅は紛うことなき最大のターミナルだ。そしてその札幌駅を玄関口とする札幌市は、人口200万人に迫ろうという北の大都市だ。今回は、そんなマンモスシティのターミナル・札幌駅を歩こうと思う。


「札幌」には何がある?

「札幌」は北海道のどこにある?

 まずは札幌駅がどこにあるのか、からはじめよう。それは地図を見ればすぐにわかる。でかすぎる北海道の中で、真ん中の少し左。石狩平野の南西部に札幌市があり、その中央部に鎮座するのが札幌駅だ。鉄道ネットワークの中でいうと、函館から長駆旭川までを結んでいる函館本線の途中駅。道外の人が訪れるとすると、新千歳空港から千歳線の快速「エアポート」に乗って約40分の場所である。

 函館本線の途中駅といっても、道都のターミナルだけあって存在感は群を抜く。お客の数はもちろん北海道で圧倒的なNo.1。2019年度の1日の平均乗車人員は約9万8000人で、2位の新千歳空港駅とは約8万人もの開きがある。独走も独走、北海道をひとり旅、である。

 その札幌駅に、やってきた。鉄道の駅に行くならば、飛行機やバスを利用するのは邪道である。多少の苦労を伴ったとしても、鉄道で行くからこそ駅の本当の顔がみえるものだ。

 だから、わざわざ北海道新幹線で新函館北斗まで4時間と少々、そしてそこから在来線の特急「北斗」に乗り継いでまた約4時間。実に東京から10時間ちかくかけて札幌駅に辿り着く。

 それでも早くなったほうで、新幹線も青函トンネルもない時代はその日のうちに東京から札幌に着くことがそもそも不可能だった。まあ、飛行機を使えばいいじゃないかと言われたらそれまでなんですけどね。