数ある日本の道路の中でも、最高峰に君臨する国道。国道といえば、走りやすく快適な道路をイメージする方が多いと思うが、狭隘路でガードレールもなく、ハンドル操作を誤れば崖下に転落するような国道も少なからず存在する。

 そのような酷い国道のことを、物好きな人々は親しみを込めて“酷道”と呼んでいる。私もそんな酷道に魅了されて、全国を巡っている“物好きな人々”の一人だ。


国道425号は「日本三大酷道」の一つにも数えられている

「日本三大酷道」にも数えられる425号

 数ある酷道の中でも、三重県尾鷲市を起点とする国道425号は、「日本三大酷道」の一つともされるほど、極めてハードな道だ。奈良県十津川村などを経由して紀伊半島を横断し、終点の和歌山県御坊市までを結んでいる。

 紀伊半島内陸部への数少ないアクセス路として欠かせない存在ではあるものの、延長約170キロのうち大部分が道路改良されておらず、一歩間違えれば転落死するような区間が連続している。

 ちなみに「日本三大酷道」とは、長野〜岐阜〜福井を結ぶ国道418号、 四国を横断する439号 、そしてこの425号とされている。誰が言い出したのか分からないが、単純に道路の酷さだけではなく、距離の長さや沿道の状況なども加味して選ばれたのかと思うと、実際に現地に行くと何となく納得してしまうから不思議なものだ。

土砂崩れや路盤流出などの災害が絶えない道

 そんな酷道425号の特徴は、なんといっても酷い区間が長く続くこと。しかもその大部分が山間部で、降雨量が多いことで知られる大台ケ原にも近い。そのため、土砂崩れや路盤流出といった災害が絶えないのだ。

 三重県、奈良県、和歌山県の3県にまたがるこの酷道は、いつもどこかで災害が発生し、通行止めになっている。そのため、全線を走り通すことは非常に難しい。