オリンピック競技として復活する可能性は?

 今大会でも大きな盛り上がりを見せたソフトボールだが、残念ながら次回のパリオリンピックでは、再び五輪競技から外れることが決まっている。これに対しては、アメリカメディアからも早期復帰を願う声が挙がっている。

「ソフトボールが五輪競技に加わったのは1996年、アトランタオリンピックからだ。しかし、アメリカばかりが圧倒的に強いことから、IOCはソフトボールをオリンピック種目から外す方向へ舵を切った。北京で『競合日本』が登場し、アメリカが金メダルを逃したものの、この決断は覆されなかった。しかし、今回のオリンピックを経て、ソフトボールの層の厚さを証明できたのではないか」(米スポーツ・イラストレイテッド)

 ワシントン・ポストは上野、オスターマン、アボットの3選手について、「3人はこの世代最高のプレーヤーといわれる選手たちだ。そして次回のパリオリンピックでソフトボールが対象種目とならないため、(今大会が)彼女たちにとって最後のオリンピックだと考えられる」と述べながら、決勝後にオスターマンが語ったコメントを掲載している。

「この対戦が示したのは、私たちがこれまで世界に伝えようとしてきたこと、そのものだと思います。それは、ソフトボールが世界的競技であるということ。アメリカと日本以外にも、競争が激しいスポーツだということ。また、このスポーツが女性アスリートに活躍の場を与え、若い女性アスリートたちに夢を与え、オリンピックという目標がその夢を活かす役目を負っているということです」

 2028年のオリンピックはアメリカ・ロサンゼルスで開催される。ソフトボールが五輪競技として復帰できるかは未だ不透明だが、銀メダルに終わったアメリカが、これまで以上に「打倒日本」のチャンスを熱望することは間違いないだろう。今大会で日米両国が繰り広げた死闘が、ソフトボールの“オリンピック復活”に繋がることを期待したい。

(近藤 奈香)