イギリスの有名シンガー・アデルが、長男を出産した際、産後うつを経験していたとファッション誌『ザ・フェイス』の表紙インタビューに答えた。

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インタビューでは、イギリスのベストセラー作家キャンディス・カーティー・ウィリアムズと対談している。


2017年のグラミー賞の最優秀アルバム賞を獲得した時にも、アデルは出産後に「自分を失っていた」と明かしている。

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「妊娠期間を経て母親になり、『自分らしさ』を見失うことが多かった。苦しかった」

「まだ母親として苦戦しています。本当に大変。でも今夜、この受賞のおかげで全てがうまく周り、やっと自分を取り戻せた気がします」とスピーチした。


インタビューで、キャンディスから「受賞してから自分をどのように取り戻したのか」と聞かれたアデルは、「二度と取り戻せない一部分もある」と答えた。

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「自分を構成する大切な要素で、二度と取り戻せないものもあります」

「私にとって何よりも大切なのは、好きな時に好きなことをできるという自由です」

「どこにでも出かけられて、他の人を優先しなくていい」

「でもアンジェロを産んでから、私の最優先事項は、私生活においても、仕事においても、もちろん息子です」

「アンジェロを産む前の私は、決して無欲になれる人ではなかったと思います。それでも、何かを決めるときには第一に息子のことを考えるようにしています」

「当然のことです。親によって違うかもしれませんが、私は息子を最優先します」


産後うつの経験を打ち明けてからも、日々の刺激の少なさから、アデルは自分はどんな親になりたいのか戸惑ったという。

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「乳児の時も、幼児になってからも、とにかく子どもに尽くす日々でした。子どもがまだコミュニケーションを取れないころは、頭がぐちゃぐちゃになりそうでした」

「自分には全然刺激が足りない。そう考えてばかりいたら、ひどく深刻な産後うつを発症してしまいました」

「プレッシャーをかけるわけじゃないけど…皆さんどんな親になりたいんでしょうか?」

「自分の親がいかに優秀でも、自分の親のようになりたいと思う人はいないでしょう」

「実際にバタバタと子育てしながら、親になっていくのです」

「もしかしたら子育ての本を読み始めるかもしれません。でもそれがすべて正しいとはいえません」

「本に書いてあることは誰かの経験であり、あなたの経験とは全然違うからです」


アデルは、母親になる前の自分自身を思い出すこともあるという。しかし、それは「思い出」というより、むしろ「憧れ」に近いと説明する。

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「(出産後は)歌を作ったり、友達と出かけたりする時間はおろか、歯を磨く時間さえなかった」

「友達や趣味、子どもなしでできることが私らしくいられる時間でした」

「でもしばらくの間は、そういうことに触れる機会もなかったのです」

「いまだに時々昔を思い出すことがあります」

「でも多分思い出しているんじゃなくて、憧れているんだと思います」

「何がしたいの、どこ行きたいのって自分に投げかける感じで」


だが、アデルは息子アンジェロくんの成長で、全てがうまくいくようになったとも話す。

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「成長した息子は、おもしろいし、キラキラ輝いています」

「子どもが成長すれば、どこにでも連れて行けますし、何かが気に入らなかったら、ちゃんと教えてくれる。何が欲しいのか、ご飯なのか、トイレに行きたいのか」

「一度しっかりとコミュニケーションが取れるようになれば、とても楽になります」


アデルのインタビュー全文はこちら(英語)。


この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙島海人