2021年に打ち上げられた世界最大の宇宙望遠鏡が、驚異的な写真の撮影に成功しました。 直径1光年 ほどもある「巨大なリング」です。

宇宙空間にリング状の赤いもやが浮かび、その中心が南国の海のようなエメラルドグリーンに染まっている姿がディテールまで鮮明に写っています。

NASAが運営するジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の公式アカウントが投稿した環状星雲M57の写真(Twitter/NASAWebb) / Via Twitter: @NASAWebb

アメリカ航空宇宙局(NASA)が運用する ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 の公式アカウントは日本時間8月21日、X(旧Twitter)に環状星雲「M57」の写真を 投稿しました 。

約2150光年 離れた場所にあるM57は、その特徴的な姿からドーナツ星雲やリング星雲の名前でも有名。

太陽のような恒星は、寿命が尽きる前にガスを放出します。そのガスが恒星の紫外線を受けて光るため、このようなリング状に見えるのだそうです。 さかもと八竜天文台ではM57について「50億年後の太陽の姿だといわれています」と 説明しています 。

今回、NASAが投稿した写真にはSNS上で以下のような反響が寄せられ、感動をあらわにする声が続出しています。

💬「宇宙の眼って感じ」

💬「星雲の中に青空が見える」

NASAは、あの有名作品になぞらえたセリフを披露

NASAは今回の写真について、「one Ring Nebula to rule them all(すべてを支配する指輪星雲はひとつだけ)」と投稿。

ロード・オブ・ザ・リングシリーズの原作『指輪物語』の一節「One Ring to rule them all(ひとつの指輪は、すべてを統べ)」に引っかけた文章と思われます。

さらに、M57を赤外線カメラで撮影した写真も投稿。中心部の鮮やかな赤い円の周りを青いガスが四散していくダイナミックな様子が写し出されています。