猫は一緒に暮らしていると心が癒やされるだけでなく、ちょっとした仕草や行動にハッと気付かされたり、思わぬハプニングが起こったりと、何気ない日々の暮らしの中に変化を与えてくれる存在でもあります。

しかし猫の予測不能な行動は突然訪れるため、思い出に残っている印象的な出来事であっても、記録には残っていない……というのはよくあること。ましてや他人の家で繰り広げられている猫ライフは、SNSなどではうかがい知れない小さな物語で溢れています。

そんな飼い猫との日常を垣間見れるのが「漫画家、ねこと暮らす 〜猫も杓子もタオ日記〜」。

本書は夫婦揃って漫画家というキクイタダキさんが、気分屋の愛猫「タオちゃん」との愛しい日々を描いたエッセイマンガで、運命の出会いは猫の里親を募集する1件のツイートがきっかけ。丸いお目々にふわふわの毛、大きなお耳のタオちゃんの姿を見て夫妻は一目ぼれしてしまったのだそうで、一緒に暮らし始めてみるとあっという間に下僕に……。キャットフードを手で直接あげないと食べなかったり、手作りしたおもちゃにすぐに飽きてしまったりと、思うようにはいかないこともあるけれど猫と暮らす幸せな日常が描かれています。

褒めてほしい時にドヤ顔したり、楽しく遊んでいてもすぐに飽きたり、仕事をしている時に限ってデスクに寝そべって遊んでとねだる――、かと思えばすぐに飽きてそっぽを向いてしまうなど、わがままだけど甘えんぼな「猫あるある」エピソードが満載。

その一方で「うちの子は人のことばがわかる!しゃべれる!」と親バカぶりを発揮してみたり、体調不良で動物病院に駆け込んではオロオロしたりと、振り回されながらも猫のことが可愛くてたまらない飼い主さんの心情が描かれていて、読者の心をほっこりとした気分にさせてくれます。

収録作品はTwitterで公開していた9ページにくわえ、新たに描き下ろした48ページを追加。
猫を飼っている人はもちろん、これから猫を飼おうと思っている人やネコ好きな人も楽しめるストーリーで、ねこへの愛が詰まった一冊となっています。

書名:漫画家、ねこと暮らす 猫も杓子もタオ日記
著者:キク イタダキ
発売:2021年4月21日
形式:電子書籍
出版:インプレス