猫の定番のおもちゃと言えば猫じゃらし。

普段はぼーっとしていることの多い猫ですが、もともと肉食でネズミや小鳥などの小動物を捕まえて食べていたことから、小さくて素早い動きをするものには敏感で、細かな動きができる猫じゃらしは室内飼いの猫を遊ばせるのにピッタリ。棒の先っぽにふさふさの羽が付いているオーソドックスなものをはじめ、光や音を発するものや自動で動くものなど、その種類や機能はバラエティに富んでいます。

今回取り上げるのは、金属バネの製造販売を手がける国内メーカーが開発したユニークな猫じゃらしです。
先端部分に羽のおもちゃが付いた猫じゃらしで、一見すると市販のものとあまり変わりないように見えますが、特徴的なのはワイヤー部分にニッケルチタン製の超弾性ワイヤーを使用している点。

一般的な猫じゃらしは棒と先端のおもちゃを繋ぐ部分に鉄製のワイヤーが、プラスチック製の猫じゃらしなら紐などの柔らかい素材が使われていることもありますが、ニッケルチタンは医療用のカテーテルやリハビリ器具などに使用される高価な金属素材。ステンレスの10倍曲げても元に戻ったり、手元の力を伝達しやすい特性を備えていることから、ちょっと力を入れるだけで猫も予測できない俊敏な動きを生み出すことができます。

また、手で持つグリップ部分には、アレルギーが起きにくい医療用のステンレス性のバネが使われていて、握った時に優しくフィット。軽く握ってからグリップの中の棒を揺する感じで操作すると、力を使わずに猫じゃらしを動かすことができ、猫が追いかける先端のおもちゃも不規則な動きになります。

猫じゃらしで猫と遊んでいると、猫の攻撃を交わすのが楽しくなってしまい飼い主さんもつい本気になってしまうことがありますが、いつまでたっても獲物を捕まえられないと猫にストレスが溜まってしまうので、適度にキャッチできるようにしてあげるのが大事。しかし、遊びに夢中になってスピードが出た状態でおもちゃを捕まえると、その反動や衝撃が大きく思わぬ事故に繋がりかねません。「ばねじゃらし」には棒の先端にもバネが取り付けられており、おもちゃが引っ張られると曲がりながら伸びるため衝撃を和らげることができ、猫や飼い主さんの安全性にも配慮した作りとなっています。

開発元のCurioSpring(キュリオスプリング)社は、金属ばねの町工場が母体となって2019年に設立された新しいメーカー。
近所には野良猫が多く、交通量の多い通りもあることから頻繁に猫の交通事故が起こっていたため、工場の一角に猫ハウスを作って保護するようになり、今では15匹ほどの猫がのんびり暮らしていると言います。

そんな同社ではある日、遊び半分で残った部材を使い猫じゃらしを製作してみると、猫たちが興奮して大喜び。「もしかすると、バネの素早い動きは猫の狩猟本能を刺激するのかもしれない……」との思いから、「ばねじゃらし 」の本格的な商品開発が始まったのだとか。

製品は本体+交換用のおもちゃ羽が2個セットになっていて、一般販売価格は4,500円。現在はクラウドファンディングサイトのグリーンファンディング(greenfunding.jp)にて2021年6月30日まで先行予約を受付中で、期間中は13%オフの3,900円で購入できるプランなどが数量限定で用意されているほか、8月2日からは一般販売も開始される予定となっています。