猫がお家の中で快適に過ごせる「猫の棲家」をテーマにした建築模型コンテストの優秀作品が発表されました。

主催社のアーキテクチャカフェ棲家(すみか)は、東京都新宿区にある日本初の建築模型を間近で楽しめるミュージアム型カフェ。「建築好きが集まって語り合える居心地の良い空間」をコンセプトにした店内には、設計士や不動産の知識に長けたスタッフが常駐しており、各テーブルにはテレビチャンピオン模型優勝者の林洋平氏によって再現された12点の有名建築が展示。近代建築の巨匠として知られるフランス人建築家ル・コルビュジエや、現代日本を代表する建築家の隈研吾など、世界の名建築家が設計を手がけた近代建築のリアルな模型を眺めながら、フードやドリンクなどのメニューを楽しむことができます。

今年の7月から8月にかけては、2回目となる建築模型コンテストを開催。模型が作れる人であれば誰でも参加できるコンテストで、最近はコロナ禍で自宅時間が増えたことにより犬や猫を飼う人が増加傾向にあり、ペットが快適に過ごせる住まいへの関心が高まっていることから、猫ハウスやキャットタワーなど猫が居心地よく過ごせる『棲家』の模型を募集。全国から寄せられた30点の作品の中から、建築や猫の専門家らによる審査員をはじめ、来店客やSNSによる投票を経て、最優秀賞の1作品と優秀賞の3作品が選出されました。

見事グランプリに選ばれたのは「Rippling Cat tower」(多頭飼い・猫カフェ用大型キャットタワー)という作品。テレビをぐるっと囲むように曲面を張り巡らせたユニークな形状で、猫にとっては所々に隠れるスペースがあったり、動き回って遊んだり、上から室内を見渡せるようになっている一方で、飼い主さんは猫を視界に入れながらテレビを見たり、ゆったりとくつろげる作りになっています。

製作者の福本さんによると、世の中には様々なキャットタワーがあることから、既存の形ではないこと、猫と人が共に楽しめることを重視して設計。猫のしなやかさや柔らかさのイメージを曲面として取り込むことで、角張ったキャットタワーとの違いを生み出しています。

「猫が、人の視線が集まりやすいテレビ周辺や狭い所・高い所が好きという点に着目し、テレビの上にいられるよう橋をかけ、柱部分を遊び場や隠れ家にすることで、猫は遊びくつろぎ、人はそれを見て楽しめるように設計しました」
(福本さん)

その他にも同コンテストでは、人間用のベンチと猫の遊び場が合体した「KidsRoom×CatsHouse」や、円のモチーフを繋ぎ合わせて構築された「栄光の架け橋」といった個性的な作品が優秀賞に選ばれています。

アーキテクチャカフェ棲家の運営元によると、これらの受賞作品は受注生産式での販売に向けて現在プロジェクトを進めているとのことで、いずれは一般家庭や猫カフェなどのお店にも導入できることが期待されます。