居心地のいい空間でゆったりと珈琲を味わえる喫茶店。

豆にとことんこだわるお店や、スイーツがおいしいお店、オシャレなインテリアのお店、眺めが良いお店、隠れ家的な雰囲気のあるお店など、その特徴は多種多様ですが、全国には6万店以上の喫茶店があると言われており、自分が住んでいない地域のお店についてはなかなか知る機会がありません。

そんな特定地域の喫茶店を紹介する「喫茶店の本」シリーズから、東京・横浜・仙台に続き、最新刊となる「札幌の喫茶店」が登場しました。本書には喫茶店好きな人が心惹かれるレトロな喫茶店から、北海道ならではの新鮮な食材を活かした絶品メニューを揃える喫茶店まで、さまざまなお店を収録。札幌に行ったら訪れてみたくなるような喫茶店が写真やマップ付きで紹介されています。

中でもネコ好きな人には気になるのが、「看板猫・看板犬に会いに」というコーナー。看板猫は店の中でただ座っているだけでなく、訪れた客を癒やしたり、時には人と人をつなぐ役割を果たすこともあるマスコット的な存在。今では町の本屋から旅館までいろんな場所で見かけるようになりましたが、もちろん札幌の喫茶店にも看板猫がいるお店があります。

札幌市中央区にある和スイーツが名物の古民家カフェ「円山茶寮」には、こっこちゃんという猫が。元々は外で暮らしていたため最初は警戒心が強かったものの、今では人懐っこい性格になったという看板猫のこっこちゃん。外で日向ぼっこをしていることもあれば、お店の中にいてお客さんの相手をしてくれることもあるのだとか。

また、札幌市東区にある「コーヒーハウスミルク」は、歌手の中島みゆきさんの歌詞にも出てくるという、ミュージシャン御用達のお店。ジャンボチーズトーストが人気メニューという店内には数匹の看板猫がいて、壁にびっしり貼られている歴代の看板猫の写真を眺めたりしながら、ゆったりと過ごすことができます。

本書ではそれ以外にもさまざまな切り口から札幌の喫茶店が紹介されていて、「札幌クラシック喫茶」のコーナーでは、静かな住宅街に隠れ家のようにたたずむ石造りの「苺館(いちごかん)」や、東京オリンピックが開催された1964年に開業した「純喫茶 オリンピア」など、昭和の時代から独自の魅力をはなってきた札幌のクラシカルな名店が収録されています。

また、「喫茶名物セレクション」のコーナーでは、北海道産の卵や海産物、牧場直送の牛乳など、札幌ならではのグルメを堪能できる喫茶店が集結しているほか、「北海道スイーツブランドのカフェ」のコーナーでは、マルセイバターサンドで有名な六花亭 札幌本店の喫茶室も登場。全国的に有名なスイーツブランドの出来たてスイーツや、現地の店舗でしか味わえないメニューなど、カフェ好きには見どころたっぷりです。

 札幌では今やお酒を飲んだ後のシメにまでなっているという「パフェ」にも注目。季節のフルーツや牧場のソフトクリーム、自家製アイスクリームを使ったパフェなど、見た目だけで魅了されてしまいそうな美しいスイーツがずらりと並んでいます。

その他にも小企画のコーナーでは、ひと足延ばして訪れたい小樽の喫茶店も紹介。登場した喫茶店は最寄駅別のINDEXから調べることができるので、旅行で訪れる際にも役立ちそうな一冊となっています。