猫と長年暮らしていると、愛猫のことは何でも知っていると思いがち。しかし、実は飼い主さんに隠れて意外な行動をとっていた…なんてことがあるかもしれません。

そんな知られざる愛猫の行動を実際に目撃してしまったのが、キジトラ猫のまめちゃんと暮らしているXユーザーのpon mame(@ko2yan)さん。それは何とシャモジに付いたご飯粒を食べる愛猫の姿でした。

炊飯器の脇にはシャモジが立て掛けられていて、そこに付着したご飯粒を一心不乱になって食べている猫ちゃん。お米はキャットフードと違って匂いがほとんどしないので、猫の食欲が掻き立てられるようには思えませんが、このがっつきぶりを見るとまるでご飯粒がご馳走であるかのように見えてくるから不思議です。

しかし、どうやってシャモジについたご飯粒を食べていたのか、飼い主さんが撮影した動画を詳しく見てみると、2つの食べ方を使い分けているようでした。1つは水を飲むように長い舌でご飯粒を絡め取るスタイル、もう1つはシャモジに付いたご飯粒に直接かぶりつくスタイル。どうやらシャモジの部位によって食べやすい方法を選択しているようで、猫の意外な器用さの一端が垣間見えるシーンでもあります。

それにしてもこの猫ちゃん、なぜお米の盗み食いが発覚してしまったのでしょうか。飼い主さんに聞いてみると、それは奥さんが夕食の準備をしていた時のこと。ご飯が炊けたのでシャモジでかき混ぜた後に他の作業をしていたと言います。

そして、ふと炊飯器の方に目をやると、さっきまでリビングでくつろいでいたはずのまめちゃんの姿が。しかも、シャモジに付いたご飯粒を食べるという見たこともない場面だったことから、思わずスマートフォンで撮影。その動画を見て飼い主さんもビックリしたと言います。

「今までキャットフードしか食べた事がなく、人間の食べ物にはほとんど興味を示していなかったので、この光景を見た時は大変驚きました。」

お米は猫にとって有害な成分が含まれていないため、炊いた状態で少量与える分には問題ないとされていますが、飼い主さんのお家では猫の食事はキャットフードのみが基本的な方針。そのため、最初の方は米粒がほとんど口の中に入っていなかったことから様子を見守っていたものの、少しずつ上手に食べるようになっていったため、仕方なくシャモジを取り上げることに。そしてこの出来事があってからは、置きシャモジをするのを止めることにしたのだとか。

キジトラ猫のまめちゃんは現在8歳の女の子で、ツンデレだけど超甘えん坊な性格の猫ちゃん。
生まれてすぐに能登半島で保護された元野良猫である一方、飼い主さんのお宅では能登半島地震の復興を願って最近、家で食べるお米を能登半島の棚田米に変えたばかり。そんな矢先の出来事であったことから「もしかしたら能登半島の懐かしい匂いを感じてシャモジを舐めたのかもしれません。」と不思議な縁を感じたことを語ってくれました。

保護された時は4匹の姉妹猫が一緒で、縁あって飼い主さんのお家にやってきたのが、そのうちの2匹(まめちゃんと姉妹猫のぽんちゃん)。そんな愛猫たちは飼い主さんにとって家族であり、話し相手であり、遊び友達のように感じているのだそうで、「一緒にいて可愛いさに癒されることも多いですが、笑える事も多いので、猫がいると家庭が明るくなります。」と、ムードーメーカー的な存在でもあることを明かしてくれました。