田舎では住民同士が顔見知りで濃密なコミュニティを形成しているためか、戸締りする習慣がない地域もあります。そして、そんなセキュリティの隙を突いて、動物が侵入してしまうこともあるようです。

Xユーザーのゆずさんが、先日目撃したのは、家の2階まで侵入してきた猫ちゃんの姿。しかも一度ならず、二度までも侵入していたと言うのです。木造家屋の側でぽつんと座り込んでいる一匹の猫ちゃん。その佇まいはしれっと座っているようにも、反省しているようにも見えなくありませんが、シャム猫のように顔や手足の先っぽが黒いポインテッド柄のため、詳しい表情はよく分かりません。

しかし同じ民家に2度も侵入するとは、何とも大胆不敵な猫ちゃんですが、どのようなシチュエーションで目撃したのでしょうか。

実際に猫と遭遇したゆずさんに聞いてみると、1度目は家の2階にある部屋にいた時のこと。ふと、隣の台所から物音がしたので見に行ってみると、テーブルの上にいた猫ちゃんの姿を発見。いきなり人間が現れてビックリしたのか、猫ちゃんはすぐに飛び降りて逃げて行ったのだとか。

2度目は2階に行くために階段を上がろうとした時のこと。その時すでに2階に侵入していた猫ちゃんが、人間の気配に気づいて逃げようと階段を降りてきたところ、ばったりと鉢合わせてしまったのだそうで、「まさか猫が2階まで上がってくるとは思っていなかったので驚きました。」と、2度にわたる目撃の瞬間を振り返ってくれました。

一方、猫ちゃんはなぜ民家に入り込もうと思ったのでしょうか。そこにはやはり戸締まりの隙があったようです。

現在ゆずさんは田舎に大きな古民家を借りて住んでいて、屋外にあるトイレに行くため戸を開け閉めするのが面倒なことから、開けっ放しにしていたのだとか。また、出入り口がいくつもある構造のため、全部閉め切れていないことが多々あったと言います。

つまり、猫ちゃんにとっては侵入経路が複数用意されている状態で、格好の隠れ家だと認識したことは想像だに難くありません。実際、トイレの中に猫の足跡らしきものがあったりと、他にも猫が歩き回った形跡が見られることから、家中をチェックされている可能性があるのだそう。

とは言え、ゆずさんとはこれまでに全く接点がなかったという訳ではありません。この猫ちゃんは以前から近くに住んでいる地域猫で、ゆずさんのことを遠巻きに見ていたことも。また、時々ご飯を置いてあげたこともあることから、互いに顔見知りの間柄。それでも近づいたり触ったり出来るほど親密な関係ではなかったそうです。

しかし、ここ最近は「ご飯まだー?」と催促に来るほど急速に距離が縮まっていて、ゆずさんは猫ちゃんに「がんぐろ」と名付けて見守っているほか、「うちの子になってもらえたら嬉しいです。」と家族として迎え入れることに前向きな様子。今後については「お店の看板ネコになってくれたらなぁと思っています。」とのこと。実は現在、古民家再生事業を計画しているのだそうで、友人である「がちゃさん(@shimish40305292)」が近所に物件を購入してリノベーションを進行中。ゆずさんはそこで雑貨屋を開く予定なのだとか。

今回インタビューに応じてくれたゆずさん。最後に「今月中に雑貨屋をオープンさせるのですが、それまでにがんぐろちゃんが懐いてくれるかは分かりません。今後のがんぐろちゃんとのやり取りはXで報告していきますので、皆さんがんぐろちゃんに会いに来てください!」と読者へのメッセージを寄せてくれました。