気温や湿度が高くなるのは猫にとっても不快なことで、日々の行動にも変化が現れます。

3匹の猫と暮らしているerikoさんは最近、愛猫が寝転がる姿にちょっぴり呆れ気味。「もう猫じゃない気がしてきた…」そんなコメントと共にSNSへ投稿された写真には、猫離れした異色の姿が映し出されていました。

床にごろんとヘソ天をしたまま寝転がっている、貫禄たっぷりの黒猫ちゃん。今にもはち切れんばかりのボディは、中に成猫が1匹入りそうなほど大きく目を見張るものがありますが、それだけではありません。目を丸くしてキョトンとした表情に、幽霊のような軽く曲げたお手々、カエルみたいに開いた足。その全てを組み合わせたポーズは、野生の本能を捨て去ったかのような怠慢ぶりで、猫ではない別の生き物のような風格を漂わせています。

この猫はくろすけ君という男の子。体重は12キロくらいあるビッグサイズな猫ちゃんで、飼い主さんと出会ったのは今から6年ほど前のこと。ある朝、職場に出勤すると、フタ付きの側溝から子猫の鳴き声が聞こえてきたと言います。

その時は「じきに母猫が迎えにくるだろう」と思い、そっとしておいた飼い主さんですが、1日待っても母猫がやって来ることはなく、その間ずっと鳴いていた子猫ちゃん。一方、職場は山に囲まれた環境で、カラスやイタチなど子猫の天敵となりそうな動物が多く生息していたことから、3人がかりで側溝から救い出して保護することに。

その後、飼い主さんのお家へ家族として迎えられることになったくろすけ君。体は順調にどんどん成長を遂げていき、3〜4年前くらいからは写真のように猫らしからぬポーズで寝転ぶように変貌。今では暑くなると毎日見られる光景なのだそうです。

この日も飼い主さんがスマホを見ていたら、横でごろんと寝転がり始めたくろすけ君。お家にいる他の2匹もヘソ天をするけれど、くろすけ君の姿があまりにも個性的すぎて思わず笑ってしまうのだとか。

それにしても、このポーズにはどんな意味があるのでしょうか。飼い主さんに聞いてみると、「やはり暑いのかなぁと思います。うつ伏せで足を伸ばしている事もあるので。」とのことで、猫ちゃんにとってはふざけているのではなく、体の熱を逃がすために合理的なポーズなのかもしれませんね。この後、2〜30秒ほど同じ格好のままゴロゴロしたくろすけ君は、他の猫が近くにやって来るとちょっかいを出してみたものの、怒られてしまいました。

実はくろすけ君。体はすごく大きいけれど、甘えん坊でとってもビビりな性格の持ち主。小さい頃のトラウマがあるのか、お客さんが家にやって来ると押し入れに隠れてしまうほどの怖がりっぷりで、家族以外くろすけ君を見た事がないことから「まぼろしの黒猫」とも呼ばれていると言います。

お家には3人の息子さんがいて、3匹いる猫たちもすべてオス猫。そのため、飼い主さんにとってくろすけ君は6男坊みたいな存在なのだそうで、「トイレを失敗したりする時もありますが、あのヘソ天でイビキをかきながら寝ている姿を見るのが、ホントに癒しです。」と、格別にお気に入りのポーズであることを明かしてくれました。