柏市は12日、入浴設備を持つ市内の施設1カ所に対し、約7年にわたり下水道使用料の過少徴収を続け、徴収漏れ金額が総額約2800万円に上ると発表した。このうち約900万円分は時効で請求できず、市は残る約1900万円の納付を今月4日に同施設に求めた。

 市によると、同施設は2017年4月に下水道使用を開始。当時、市職員が、下水道料金を通常料金とすべきなのに誤って安価な一般公衆浴場料金で設定していた。また同施設では利用後の地下水を下水道に排水していたが、市側のミスでこの分の徴収は全く行われていなかった。

 市は昨年10月、料金システムの点検中に誤りに気付いた。翌11月に施設側に謝罪するとともに、施設での実際の使用水量の調査などを行ってきた。それぞれの過少徴収期間の5年分より前が時効となる。