千葉県君津市にある日本製鉄の工場から有害物質・シアンなどが流出した一連の事故で、工場側が基準を超える数値を観測したにも関わらず、県に報告しなかったことが分かりました。

 日本製鉄を巡っては、2022年6月、工場から色の付いた水が川に流出し、約2週間後には有害物質・シアンが海に流出しました。

 日本製鉄はその後の水質検査で、基準値を超える数値を観測しましたが、県にはその数値を報告していませんでした。

 さらに、日本製鉄が、付近の海などで自主的に行っていた過去の水質検査も点検したところ、2019年2月から2022年の4月までの約3年間で、シアンが39回検出されたにも関わらず、県に報告していなかったということです。

 日本製鉄は8月18日の会見で、「近隣住民や行政などに心配と迷惑をかけた」と謝罪するとともに、基準を超える数値を県に報告しなかったことについて次のように述べました。

日本製鉄東日本製鉄所 谷潤一 所長
「隠蔽とかそういうことではなく、データをしっかり報告すべきだったと考える。事案が起きた背景も含めて、究明して対策を取りたい」

 なお、県は今回の件を受け、工場に対し、18日から立ち入り検査を実施しています。