生後わずか半年で妊娠!千葉県南部を中心に年々深刻化する「キョン」の被害

チバテレ+プラス6/16(月)10:19

生後わずか半年で妊娠!千葉県南部を中心に年々深刻化する「キョン」の被害

生後わずか半年で妊娠!千葉県南部を中心に年々深刻化する「キョン」の被害

 シカ科の特定外来生物「キョン」による被害が千葉県南部を中心に深刻化し、各自治体や住民は対応に追われています。

 千葉県南房総市の山間部に設置されたカメラに映っていたのは、特定外来生物「キョン」です。

 かつて勝浦市にあったレジャー施設から脱走したものが野生化し、繁殖したとみられていて、県の推計では2023年度の時点で県南部を中心に、約8万6千頭のキョンが生息しているとされています。

 体長は約70センチと小柄ですが、農作物を食い荒らすうえに鳴き声がうるさく、近隣住民の生活に大きな影響を及ぼしています。

鈴木さん
「被害がだんだん広がったのが2022年くらいから。田んぼがとにかくキョンに食べられてしまって、近所の田んぼなんかは3反くらい全部食べられてなくなってしまったという状況になっている。キョンがそこら中を歩くようになったので、車と衝突する事故も結構出てきている」

 こう話すのは、南房総市で農業を営む傍ら、猟友会のメンバーとして害獣の駆除にあたる鈴木さん。

 市内のキョンの捕獲数はここ数年で急増していて、去年は歴代最多となる288頭に。

 キョンによる被害は年々深刻化しています。

 鈴木さんたちは、市の協力を得ながら罠や電気柵を設置するなど対策に力を入れていますが、キョンの駆除は簡単でないといいます。

鈴木さん
「警戒心がものすごく強いので、鼻の位置が低いというのもあるが、罠を嗅いで位置が分かってしまう。あと、シカのように何頭も連なって歩くことがない、単独で歩くことが多いので、罠にかかる機会も減ってしまうのでなかなか捕まえにくい」

 さらに、キョンは生後わずか半年で妊娠できる体に成長し、子どもを産むサイクルが非常に早いのも駆除が追い付かない理由のひとつです。

 南房総市は、猟友会の支援や森林の整備を進め、キョンが住みにくい環境づくりを推進していますが、鈴木さんは、自治体とのさらなる連携強化が不可欠だと指摘します。

鈴木さん
「県とか市は、罠を補助金で設置できるようにするとか、捕獲したときに報奨金というのがあるが、上げてもらわないとボランティアみたいになってしまうので、なかなかみんなやってくれない。そこら辺をもっと上げてもらえると、みんなもやる気が出るんじゃないかと思う」

 市の担当者はチバテレの取材に対し、現状を深刻に受け止めているとしたうえで、「国や県の支援も活用しながら罠やセンサーへの補助を強化し、キョンに限らず有害鳥獣への対策を行っていく」と話しています。

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