サッカーJ1第20節のジュビロ磐田−東京V戦が行われた26日のヤマハスタジアム(磐田市)の一角で、いずれも元日本代表のラモス瑠偉さん(67)、吉田光範さん(62)のOBトークショーがあった。

 Jリーグ発足前、ラモスさんは読売クラブ、吉田さんはヤマハ発動機と両クラブ前身の一員として日本リーグを舞台に戦った。「ドーハの悲劇」と語り継がれるワールドカップ(W杯)初出場目前で逃した1993年イラク戦では共闘し、涙を流した。

 打ち合わせもなく、グレーのジャケットで素足に靴を履く同じいでたちで登壇した2人は、昔話に花を咲かせた。

 ラモスさんが自身の体に指を向け「ここに流れている血は緑」と話せば、吉田さんは「僕はブルー」と応じた。磐田の強化責任者、藤田俊哉スポーツダイレクターに話が及ぶと、吉田さんは「チームを一番愛している。チームづくりは思いや情熱が大事なので期待している」と語った。

 トークショーは31年ぶりに復活した復刻版「Jリーグカレー」の販売促進の一環であり、抽選で同商品が配られた。 (末松茂永)