能美市のいしかわ動物園は7日、同園ファンクラブ会員向けのイベント「大人のための飼育体験」を、コロナ禍を経て5年ぶりに再開した。抽選で決まった男女10人が、普段は立ち入れない飼育スペースで餌やりなどをして動物との触れ合いを楽しんだ。

 参加者はまず職員から園の役割について説明を受け、種の保存や環境教育、調査研究、レクリエーション、自然保護への貢献に努めていることなどを学んだ。

 一人一人に割り当てられた動物の元へ、担当職員の案内で移動。サルやペンギンへの餌やり、ポニーの毛並みを整えるブラッシングなどを、職員に教わりながら体験した。

 バックヤードで餌のリンゴを切り、レッサーパンダの口元に手渡しであげた金沢市のアルバイト従業員、上原彰太さん(25)は「意外に人見知りせずに受け取ってくれてうれしかった」と笑顔を見せた。(平野誠也)