歌手の加山雄三(87)が自身の誕生日でもある11日、神奈川県茅ヶ崎市の同市役所で開かれた加山のモニュメント除幕式と名誉市民証贈呈式に出席した。

 市役所内の広場に設置されたモニュメント(銅像)の除幕式に登場した加山は集まった多くの市民やファンを前に「いやぁ、うれしいな。こんな大勢に祝ってもらったのは初めてだよ」と満面の笑みを浮かべ、「きょうは最高だよ! 劇場で(誕生祝い)やったことあるけど、そのときは歌わなきゃいけなかった。きょうは歌わないけど、『幸せだなぁ』。これだけは言わせてもらいます!」と〝若大将〟ぶりを発揮、会場を盛り上げた。

 モニュメント設置は地元・茅ヶ崎商工会議所が中心となって加山の楽曲を原点とする「湘南サウンド」を後世に残そうと企画。クラウドファンディングで資金を募り、準備を進めてきた。モニュメントは金色で地元のアーティストによる作品だ。

 加山は「茅ケ崎の海が俺を育ててきた。全部、体から心まで。得難いこと。みんな、ありがとう!」と感謝した。

 同市内には「雄三通り」と名付けられ、市民に親しまれている道もあり、モニュメントで加山が育った街に新たな彩りが加わった。

 この日は、加山が月1度程度不定期に出演する文化放送の番組「加山雄三俺は100歳まで生きると決めた」(月曜〜木曜午前9時、「くにまる食堂」内コーナー)と同名の新著「俺は100歳まで生きると決めた」(新潮新書)の発売日でもあり、加山にとってメモリアルな誕生日となった。