立憲民主党の米山隆一衆院議員は27日、X(旧ツイッター)を更新。26日のニューヨーク外国為替市場の円相場が一時1ドル=158円台まで下落したことを受け、「『円ショック』を危惧しなければ」と危機感を示した。

 「円、瞬く間に158円です。われわれは本気で、通貨危機ー『円ショック』を危惧しなければならなくなっています」と投稿。「当初から多くの合理的な批判があったアベノミクスを、提唱し実行した人たち、盲目的に賛同した人たちの罪深さを思います」と政府・与党や日銀の政策を非難した上で、「日本経済は今、存亡の危機にあります」と訴えた。

 日銀の植田和男総裁は、26日に開いた決定会合後の会見で、円安の状況が物価上昇率に大きな影響は与えているわけではないと発言。円安容認とも取れるコメントに、急激な円安が止まらぬ状況となっている格好だ。

 フォロワーからは「不安しかない」「もはや介入しても無駄なレベルまで上がってしまいました」「ありとあらゆる物の値段が上がる。経済どころじゃない。生活ができなくなる」などのコメントが寄せられた。

 「日本経済存亡の危機にもかかわらずらず岸田氏はフランス旅行と南米旅行。イイなあー」と大型連休中に外遊ラッシュとなる岸田文雄首相を皮肉る声も。「政府日銀は利上げなりして対策しないと恐慌になりますね」「大企業や輸出関連企業は空前の増収増益でしょ笑 たっぷり納税してもらいましょ」といった意見もあった。

 円安要因には海外情勢もあるとして、「全てアベノミクスにあるというミスリードを起こして投稿を見る人たちを惑わそうとしているのか???」とのコメントには、米山議員は「海外情勢なんて常にあるんですよ。そう言う事があったときに脆弱(ぜいじゃく)な状態にしてしまったら、いつか危機が起こります」と反論。「アベノミクスは、そういうリスクを無視して、『世界中が低金利』な状態が永続する事を前提とした政策で、それ自体誤りだったということです」と主張した。