11日午後6時から放送されるフジテレビ系「ミュージックフェア」で、東宝ミュージカルの最新作2作品が集結し、キャストがそれぞれの劇中曲をスペシャルメドレーとしてテレビ初公開する。

 日生劇場で9日〜30日に上演される「この世界の片隅に」は、太平洋戦争下の広島市呉に住む人々の物語でありながら、つつましくも美しい日々とそこで暮らす人々の“居場所”を描いた物語。主人公の浦野すずを昆夏美(32)&大原櫻子(28)、すずが嫁ぐ相手・北條周作を海宝直人(35)&村井良大(35)がそれぞれダブルキャストで演じる。

 番組では、10年間の渡米をへてミュージカル音楽作家として再始動するアンジェラ・アキが今作のために書き下ろした劇中歌の中から、「醒めない夢」「小さな手」「この世界のあちこちで」をメドレー形式で披露する。テーマソングである「この世界のー」は劇中衣装でアンサンブルキャストとともに総勢21人で届ける。

 もうひとつの作品は、韓国で人気か爆発し、同国でのドラマ化やミュージカル化をへて日本に初上陸する「ナビレラ―それでも蝶は舞う―」(5月18日〜6月8日、シアタークリエ)。一流バレエダンサーを目指す主人公イ・チェロク役を三浦宏規(25)、幼いころから憧れていたバレエに挑戦し、チェロクとともに夢をかなえるために奮闘する老人シム・ドクチュルを川平慈英(61)、ドクチュルの孫娘役を青山なぎさ(25)が演じる。今回は、劇中歌から「毎日が新しい」「もうやめましょう」「美しさとは」をメドレーでパフォーマンスする。

 さらにゲスト山崎育三郎(38)とのコラボも実現。「レ・ミゼラブル」の名曲「カフェ・ソング」を山崎、海宝、三浦の3人、「民衆の歌」を山崎、海宝、三浦、昆、大原、村井、青山で披露する。

 「ミュージックフェア」初出演となる川平は「ク〜!! 楽しかったですね。『ナビレラ』の舞台本番前に、プチミュージカルショーができました」と、おなじみの表現を交えて達成感をにじませ、同じく初出演の青山が「緊張しました。もうドキドキです!」と感想を語ると、「その緊張が『いいんです!』」とまたもや慈英節全開だった。