アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバー高山一実(30)が11日、東京都内でアニメ映画「トラペジウム」(篠原正寛監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。

 高山の小説家デビュー作が原作で、声優としておじいちゃん役でも出演。アイドルを目指す高校生たちの物語で、この日は主人公を演じた声優の結川あさきや「JO1」の木全翔也(24)ら主要キャストも登壇した。

 高山は「書いたのは8年ぐらい前。こんなに大きなものにつながるとは思っていなかったので、当時の自分がこんな未来を知ったらすごいびっくりしていると思う」としみじみ。「きょう、いろいろな感情がめぐっているけど、この感情を何かの作品に昇華させたいと思えるような貴重な経験をこのアニメ化でさせていただいた」と感謝した。

 ステージでは母の日を前に結川から”生みの母”である高山にカーネーションの花束を贈呈。高山は「申し訳ないぐらい。私は土台の土台しか作ってない。皆さん、それぞれキャラクターのことを思っていただけるだけでうれしいのに、性格も優しい皆さんに集まっていただいて、いい出会いに感謝でございます。おばあさんみたいになってしまいました」と若い声優陣の気配りに恐縮しながら喜んだ。