俳優の中尾彬さんが今月16日に心不全のため死去したと22日、所属事務所が発表した。81歳だった。同事務所によると、葬儀・告別式は故人と遺族の意向により近親者のみにて執り行い、お別れの会などは予定していないという。

 妻で女優の池波志乃が所属事務所を通じてあいさつを発表した。以下はあいさつ全文

 「皆様へ 池波志乃です。終活以来の中尾の遺言で、このような形を取りました。仕事でお世話になった関係者の方々、マスコミの皆様、親しい友人の方々、応援してくださった皆様に、託された私から、お詫びとご報告申し上げます。今年に入って足腰が悪く体力も落ちて、医師の訪問を受けながら、本人の意思により、自宅でゆっくり休んでおりました。時には取材や、足腰をかばっての仕事もやらせていただき、本人は元気で12月の旅行に向けて、頑張ってリハビリをしていたくらいでしたが、15日に容態が急変し、16日の夜中に自宅で私と二人の時に、とても穏やかに本当に眠るように息を引き取りました。あまりに急で、変わらない顔で逝ってしまったので、まだ志乃〜と呼ばれそうな気がします。叶いますならば、中尾彬らしいね〜と笑って送ってあげてくだされば幸いです。長い間、本当にありがとうございました。」