歌舞伎俳優の中村獅童(51)らが出演する「松竹特別歌舞伎」の制作発表が22日、東京都内で行われ、中村が公演に向けての意気込みなどを語った。

 歌舞伎を幅広い世代に楽しんでもらおうと、全国公立文化施設協会が主催する公演。中村や長男の中村陽喜(6)、中村種之助(35)らが出演し、6月30日の東京・北とぴあ公演から7月末まで全国22カ所を巡業する。

 公演では「中村獅童のHOW TO かぶき」と題し、歌舞伎ならではの表現方法や約束事を初心者にもわかりやすく解説するコーナーのほか、中村と陽喜が親子共演する「橋弁慶」などの演目が上演される。

 「橋弁慶」では獅童が弁慶役を、陽喜が牛若丸を演じる。陽喜は6月に歌舞伎座公演「六月大歌舞伎」も控え、大忙しの1カ月になる。

 初めての親子巡業に獅童は「6歳児にとってはハードスケジュールだと思いますが、本人も舞台が大好きで『頑張るから』と巡業も楽しみにしています。今回は陽喜と2人でいろんな話もできたらいいなと思ってます」と目を細めた。

 これまでの巡業公演では、各地のグルメや酒を楽しみにしてきたという獅童は「スナックが好きですが、今回は陽喜がずっと一緒なので、あまり飲みにも行ったりできないですね。どうしても、という時は種之助に預けます」と言って笑わせた。