「減税の恩恵を国民に実感いただくことが重要―」。こんな岸田文雄首相の発言を発端に、「増税メガネ」「検討使」などに続いて新たに、「恩着せメガネ」なる首相をやゆするワードがネット上で話題になっている。

 政府は6月から始まる所得税の定額減税について、企業などに対し、給与明細に減税額を明記するよう義務づけることを決定。国民に減税を実感させるのが狙いだが、企業は急な対応を迫られることになる。

 岸田首相がこれまでに「増税メガネ」「増税クソメガネ」などとやゆされたことへの過剰反応にも見える、記載の義務化。今回の定額減税は、1人当たり年間で所得税の減税額は1人あたり年間で3万円、同時に減税となる住民税と合わせても4万円。多くの国民には大きな額と感じられない点も相まって、岸田首相の発言が「恩着せがましい」と非難の的となった格好だ。

 X(旧ツイッター)上では、「新しいあだ名が爆誕」「増税メガネの次は恩着せメガネはおもろいて」「またいいあだ名ができたな」「ワロタ」などと話題に上がった。

 「『恩恵』ってなんだ笑 元はこっちが払った税金じゃねえのか? さすがにこれは勘違いクソメガネやろ」「4万円1回で偉そうにするな」「おどれらが裏金でどれほど脱税したのかを国民の皆さまに実感して頂きたいのでさっさと記載した文書公開しろや」「迷惑メガネで企業の給与担当部署は、激怒だぞ」という怒りのコメントも目立った。

 「増税クソメガネに恩着せメガネか。なんかメガネが気の毒になってきた」との書き込みもあった。