俳優の森崎ウィン(33)が17日、東京都内で開かれた国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2024」アワードセレモニーに出席した。翌年の米アカデミー賞短編部門に推薦される各部門の優秀賞の中から森崎の監督作品「せん」(SEN)がグランプリ「ジョージ・ルーカスアワード」を受賞した。

 映画祭代表の別所哲也(58)がトロフィーを授与。映画祭の歴史で俳優が監督に挑戦して初めてグランプリを受賞したといい「この賞をもってアカデミー賞に挑戦となります」と紹介した。

 「森崎監督」は「毎日幸せで充実した日々で大きな宝、経験となった」と撮影を振り返った。「ライブアクション部門ジャパン」でも受賞し「別所さんマジでうれしいです」と喜び、足を震わせた。

 別所から映画監督としての今後の活動について聞かれると「映画監督の難しさを実感しました。これから映画監督として正直分かりませんが、機会があれば携わっていけるように日々精進してまいります」と語った。

 主演の中尾ミエ(78)は「私の人生で最大の喜びです。私に声を掛けてくれた監督に感謝します」と感激した。