フットサルの全日本選手権第4日は18日、東京・駒沢体育館で準決勝2試合があり、オーシャンカップ、Fリーグに続く3つめのタイトルを狙った名古屋オーシャンズは湘南に5―5、延長戦で1―1、その後のPK戦の末、敗れた。前半は4―1とリードしたが、後半以降、失点を重ねた。

 主将のGK篠田龍馬は「前半4―1で勝っている状況から負けるのは起こってはいけないこと」と悔やんだ。退団を発表しているアルトゥールオリベイラ、ガブリエル・ペネジオ、平田ネトアントニオマサノリ、引退する西谷良介をいい形で送り出したいと臨んだ大会だった。「こういう形で終わってしまったのは何かが足りなかった。残る選手はこの経験を来季に生かしていかないといけない」と見据えた。

 「日本で最後の試合だから優勝したい」と意気込んでいた日本代表の主将も務めるオリベイラは前半1ゴールを挙げた。「みんな最後まで戦ったことは良かった」と話した。同じく日本代表の平田は前半2ゴールを決めた。「圧倒していただけにもったいない。名古屋が負けるときはこういう試合」と受け止めた。

 ▽ペネジオ「前半、立ち上がりは良かった。残念ですが、後半の始まりからオフモードになってしまった。試合に出ている人にしか分からないが、自分たちの流れが離れてしまった。それが自分たちのスポーツ、フットサル。3シーズン在籍して、毎シーズンけがをしてしまい、長い時間プレーできないことがあった。大事なところで試合に出られて優勝も経験できた。(日本語で)ガブリエルです。ありがとうございます。お疲れさまです」

 ▽西谷「準決勝は大一番になると思って臨んだが、4―1で前半を折り返せたことはすごく良かった。チーム全体で試合に入れた感覚もあったんです。後半は追い付かれ、相手の素晴らしいプレーに苦しめられた。全日本選手権の怖さを改めて感じた。最後、笑って終われたら最高だったが、そんなに甘くはない。これを教訓に次のステージにつなげたい」