◇4日(日本時間5日)MLB ドジャース11―2ブレーブス(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)はブレーブス戦の3回に右翼席中段へ8号ソロ。「日本生まれの選手がドジャースで8本塁打」は、デーブ・ロバーツ現監督を抜く新記録となった。

 この日は5打数3安打、2打点で今季5度目の3安打『猛打賞』。試合は大勝し、『秋のリーグ優勝決定シリーズの前哨戦』と称されたブレーブス3連戦を2連勝で勝ち越した。

 地元ネットラジオ局のインサイドザラビーンは「デーブ・ロバーツよ、席を譲れ! いまや、大谷翔平が日本生まれでドジャース史上最多の本塁打を放った選手だ!!」とX(旧ツイッター)に投稿。

 地元中継局スポーツネットLAのデービス実況は、しみじみと「激動のここ数カ月を振り返ると、大谷がたたき出しているのは恐るべき数字です。新しい友人やチームメート、コーチ陣やファンと顔を合わせ、そして元通訳のギャンブルスキャンダル。それなのに、(第3打席の終了時点で)打率3割4分3厘、OPSは1・00をはるかに超える(試合終了時点で1・044)MVPレベルです」と語った。

 米SNSのファンも「『ここぞという場面に弱い』という言い草を大谷がズタズタに切り裂いている。グラスノーはエースの風格で、マンシーは復活。パヘスは若きベリンジャー(現カブス)のようだ。こんなふうになりますようにとずっと祈っていた」「1番ベッツ、2番大谷、3番フリーマン。これはおそらく球史で最高の打線上位3人だ」などと盛り上がった。

 大谷は4月の終了時点で得点圏に走者を置いて打率1割8分4厘(38打数7安打)だった。だが、5月に入って前日の同カードは延長10回に値千金の同点タイムリー中前打を放つと、この日も4回に左前へタイムリー安打を放っている。