ラグビーのリーグワン1部・静岡のSH矢富勇毅(39)が5日、本拠地ヤマハスタジアムでのBL東京戦に現役ラストゲームとして出場した。

 「たぶん僕は、トップリーグからリーグワンを合わせて一番手術した選手だと思います」と苦笑し、「左足首に始まって、両膝、両肩、両手首、両頰、鼻…。合わせて15カ所。でも、何度もけがをして自分と向きあえたからこの歳までできた」と手術歴を誇らしげに語った。

 試合では後半19分までプレー。2日に今季限りでの現役引退を表明したが、ラン、パス、キックのいずれも引退する選手とは思えないほど軽快で「正直、体も動いている。でも、次のステージに行くタイミングが来た」と振り返った。

 今後は指導者の道へ。同い年の田中史朗(東葛)も今季で引退する。「次はコーチとして対戦できるといいですね」と次の舞台を見据えた。