◇5日 ヤクルト3―6中日(神宮球場)

 中日は連敗を3で止め、1日で最下位を脱し4位に浮上した。 堂々と、神様の向こうを張っている。2点リードの7回2死一、二塁で細川成也外野手。ヤクルトの3番手・大西の直球をドンピシャで振り抜いた打球は左中間スタンドへ。「(高橋)宏斗に追加点をプレゼントできてよかったです」。ヤクルト村上に並びリーグトップタイとなる8号3ランで試合を決めた。

 休養のため中田が欠場となり、今季4度目の4番に座った。「そこを意識すると体が固くなって良いスイングができなくなってしまう。だから全く意識しないようにしています。数字についてもそう。自分のできることをやる。それだけです」。

 リラックスして上段で構え、左足を高く上げ、立ち遅れずにボールを見極めてフルパワーで振り抜く。わずかな力みが全体をゆがめると、これまでのキャリアでイヤというほど味わってきた。4番でも4戦で16打数6安打、2本塁打、4打点と結果を残している。状況に左右されない強さを手に入れつつある。