◇5日(日本時間6日) 大リーグ ドジャース5―1ブレーブス(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)は地元のブレーブス戦でともに今季初の2本塁打を含む4打数4安打をマークした。1回に先制2ラン、8回は飛距離464フィート(約141・4メートル)は自身と今季メジャーでともに3番目に最長の特大ソロを放った。今季10本塁打はマイク・トラウト(エンゼルス)らと並ぶメジャートップに浮上した。

 対戦相手ブレーブスの戦力は開幕前からドジャースと双璧とされ、今回は秋の『リーグ優勝決定シリーズ前哨戦』と目されていたシリーズを3連勝『スイープ』した。

 この3連戦で大谷は3本塁打、6打点、8安打、5得点、2盗塁。米データ専門のオプタ社によると、打点が公式記録になった1920年以降の105年間で、これらの数字を3連戦シリーズでいずれもクリアしたのは大谷がメジャー史上5人目だった。

 他の4人で最初の達成者は、1922年ブラウンズのジョージ・シスラー一塁手(対アスレチックス)。シスラーはその2年前の20年にシーズン257安打のメジャー記録を樹立。2004年にマリナーズのイチローが262安打をマークし、82年ぶりにこの記録を更新した際は日本でも脚光が当てられた。

 残る3人は87年カブスの殿堂外野手アンドレ・ドーソン外野手(対アストロズ)、90年パイレーツのバリー・ボンズ外野手(対パドレス)、2010年インディアンス(現ガーディアンズ)の秋信守(チュ・シンス)外野手(対ロイヤルズ)。

 通算762本塁打はメジャー記録のボンズは、90年代後半から筋力増強剤ステロイドを使用する前は走攻守そろったスピードスターで、90年はメジャー自己最多、リーグ3位の52盗塁をマークした。

 『韓国史上最強打者』の秋信守は、アジア出身選手のメジャー通算でともに最多の218本塁打と782打点に加え、韓国出身でともに断トツ最多の1671安打、157盗塁を記録している。 (写真はAP)