東京ダービーを制して奪首だ! 巨人は10日からのヤクルト3連戦(神宮)へ向け、先陣を切る戸郷翔征投手(24)ら先発陣が9日、ジャイアンツ球場で調整した。巨人は現在、首位阪神と0・5ゲーム差の2位。東京ドームでの前回対戦で3連敗を喫したツバメ軍団に強烈な”お返し”を食らわせ、3月30日以来の首位返り咲きを狙う。

 セ・リーグトップの136得点を誇るヤクルト打線の脅威は、9日現在で打点王のオスナ、本塁打王の村上、首位打者のサンタナの超強力クリーンナップ。巨人はヤクルトとの前回3連戦で計17失点したが、この3人だけで計10打点をあげられている。

 10日に先発する戸郷は「あの3人を抑えることを一番に意識する。球場自体もよくホームランが出ている印象なので、低めに投球したい」と最大警戒で臨む。

 7日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)で今季チーム初完封勝利をあげた山崎伊織投手(25)にも刺激を受ける。「伊織さんに負けないよう頑張りたい。僕もゼロに抑えて、首位に立てることが一番」と戸郷。首位から最下位まで2・5ゲーム差の「混セ」から抜け出すべく、若きエースが快投を誓う。