競泳のパリ五輪代表が9日、東京都内で合宿を公開した。東京五輪女子個人メドレー2冠の大橋悠依(28)=イトマン東進=は5月下旬の欧州グランプリ(GP)に出場し、五輪まで欧州で強化する方針。長期の海外生活となるが、2冠に輝いた前回大会同様、”和の必須アイテム”持参で万全の準備を進める。

 大橋が海外遠征用の“スタメン”を明かした。「ドレッシング、焼き肉のたれとか…。あと持っていこうと思っているのは、おもち、あんこのチューブ、ようかん。いつものメンバーって感じです」。約2カ月の海外遠征。五輪前にはスペインで高地合宿を行う予定で「日本から持っていくもので補い、体重をなるべく減らさないようにしたい」と食の計画を説明した。

 集大成と位置付けるパリ五輪。大橋は「すごく重みも感じてますし、1日たりとも逃したくないなとか後悔したくない。終わりが見えるからこそ、うまく力を抜きながら、自分らしい泳ぎをしたいと思っています」と穏やかに話した。和菓子で心身を整え、パリへ乗り込む。