中日・高橋宏斗投手(21)が9日、先発が予定されている12日の広島戦(マツダ)で「0・00」行進継続を誓った。今季はここまで2試合に投げ、計15イニング2/3を自責点0と試合をつくっている。2週間ぶりの対戦となる広島打線は、通算7試合で防御率0・60と好相性を誇る相手だ。9日はバンテリンドームナゴヤで行われた先発投手陣の練習で調整。万全の準備でゼロは続くよ、どこまでも―。

 背番号19の活力が頼もしい。高橋宏は「直球とスプリットは自分が思い描いている軌道と質、スピードがある程度できています。今は良いイメージがあるので継続してやりたい」と語る。開幕から1カ月出遅れた分、みなぎる闘志で次戦に目を向けた。

 ゼロ行進継続にはもってこいの相手だ。広島戦は、2022年シーズンは3試合(1勝1敗)で防御率0・47、昨季も3試合(1勝1敗)で0・95。マツダに限っても通算4試合(1勝1敗)で防御率0・68と抜群の安定感を誇る。今季初登板だった本拠地での4月28日の試合でも、7イニング無失点と上々のスタート。「前回は左打者が多かったですし、チーム全体で投手に向かってくるイメージがある。昨日(8日)の試合を見ても、小園さんの状態がだいぶ良い。ランナーをためないように1個1個のアウトを確実に取っていきたいです」と語気を強めた。

 今季初勝利を挙げた前回登板の5日のヤクルト戦(神宮)でも、6者連続三振を奪うなど強力打線をわずか3安打に抑えた。ただ、完封目前の9回に乱れた。先頭・西川を四球で歩かせると、続く丸山和の投ゴロを二塁へ悪送球。さらに長岡が放った投ゴロを再び二塁へ悪送球。自身の2連続失策で3失点(自責は0)。あとアウト1つで降板した。翌日以降は「練習あるのみです」とフィールディング練習に精を出した。9日も二塁への送球練習を繰り返し、守備の不安を打ち消した。