◇11日 広島0―4中日(マツダ)

 ダメ押しの一打は、中日・石川昂から生まれた。8回2死一、三塁の場面で代打として登場。広島の3番手・塹江に対して2球で追い込まれたが、ファウルで食らい付く。1ボール2ストライクから、8球目の真ん中高め151キロを仕留めた。打球は左翼手の頭上を越える2点適時二塁打となった。 開幕から12試合連続無失点だった塹江から放った一打。「どんどん積極的にいこうと思って打席に入った。ファウルになる間にタイミングが合ってきて、しっかり仕留められた」とうなずいた。

 モデルチェンジもプラスに働いた。試合前、和田打撃コーチとコミュニケーションを取り、上段に構えていたバットを少し下げた。力を抜いて打席に立つ。「真っすぐが速い投手にうまくアプローチできた。次につながると思います」。自身にとっての最善の形は何かを模索しながら日々を過ごしている。

 立浪監督は「最近はヒットが出ても、ここ(大事な場面での)1本が出なかった。(この試合は)真っすぐを捉えられた。結果として出たので継続して何かつかんでほしい」と期待を寄せた。